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蓄電池シミュレーションで特定の月に異なる充放電設定を適用する (Biz)

月別に異なる充放電時間帯等の設定をするとより高い電気代削減率と自家消費率を両立できます。

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対応者:櫻田 泰紀
2か月以上前に更新

📊 特定の月に異なる充放電設定を適用する(Biz)

🎯 特定の月だけピークが高い場合の対策

蓄電池の充放電設定は、従来 1つの設定のみ適用 でしたが、2022/07/13より 特定の月ごとに異なる設定 を適用できるようになりました!

📌 ケース例:7・8月の電力使用量が突出
🔹 7・8月は 昼間の使用量が非常に高い
🔹 それ以外の月は ピークがなく低めで安定


シミュレーション1回目:ピーク抑制を重視

目的: 電気の基本料金を抑えるため、PV導入後のピーク値を94kWに削減
電気料金削減率 22.8 → 30.6% に向上
⚠️ 7・8月以外の月では蓄電池がほとんど活用されない(太陽光余剰が無駄に)

電気の基本料金を抑えるために、PV導入後のピーク(123.3kW) を 94kWに抑えるように蓄電池シミュレーションを行うと、電気料金削減率は 22.8 →30.6 %にアップするものの、7, 8月以外の月はピークシフトの必要がないため、太陽光の余剰があっても蓄電池がほとんど活用されていません。


🌞 シミュレーション2回目:自家消費を最大化

目的: 余剰太陽光を最大限活用し、自家消費率をUP
自家消費率 31.9 → 41.9% にアップ
⚠️ 買電量のピークが目標ピーク値を超え、電気料金削減率は低下

💡 ポイント
💰 時間帯別プランなら夜間充電を活用し、電気料金削減率を向上できる可能性あり

そこで、太陽光余剰を最大限に活用して自家消費率を上げようと、放電時間を最大限に設定し、系統からの充電をしない設定でシミュレーションすると、自家消費率は 31.9 → 41.9% にアップしますが、今度は買電量のピーク値が目標ピーク値を超えてしまい、電気料金削減率も前のケースよりも下がっています。(今回、時間帯別ではない料金プランでシミュレーションしているため、系統からの充電をしないように設定していますが、もし時間帯別の料金プランであれば、系統からの充電時間を設定して、夜間の安い電力を活用することで、目標ピーク値を超過しても電気料金削減率自体は向上することがあります。)


🔄 解決策 シミュレーション最終:特定の月のみ異なる充放電設定を適用

📍 7・8月のみ、最初の放電設定に変更("特定月の蓄電池設定" をクリック)
🔸 結果:
買電量のピークを目標値内に抑制
自家消費率 31.9 → 41.8%(若干の低下)
電気料金削減率 37.4% に向上

そこで、"特定月の蓄電池設定" をクリックし、このシミュレーションの 7, 8月のみ蓄電池放電時間の設定を最初の設定に変更します。この設定でシミュレーションを実行すると、買電量のピーク値が 目標ピーク値で抑えられ、自家消費率も 31.9 → 41.8%(前のケースよりは若干下がっています)、電気料金削減率も 37.4%に向上しています。

このように月ごとの使用状況によって、蓄電池の充放電設定を変えることで、より高い効果を出すことができる場合がありますので、ご活用ください。


まとめ:月ごとの最適化で効果UP!

📌 電力使用状況に応じて、蓄電池の設定を変更することで、より高い削減効果が期待できます!
ケースに応じた最適な設定を活用してください!

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