詳細完全版オンラインマニュアル
0. 用語(ここだけ統一)
TCO(Total Cost of Ownership):保有にかかる総費用
RV(Residual Value)/残価:一定年数後の車の価値(TCOから差し引く)
固定費:税・保険・駐車場など走行に依存しにくい費用
変動費:燃料費/電気代・メンテなど走行距離に比例しやすい費用
夜間充電比率:充電が夜に行われる割合(CO2係数合成に使う)
1. 入力項目の意味と推奨値(全項目)
1-1. 車種(EV/PHV・ガソリン車)
デモ版では車種データは静的です(価格改定・グレード差は反映されない場合があります)
本番運用では「車種マスターの版管理(更新日/根拠/履歴)」を推奨します
推奨運用(社内)
車種IDは固定(表示名を変えても計算が壊れないようにする)
価格・効率・残価の「更新日・根拠URL」を必須にする
1-2. 地域
地域は主に以下に影響します:
残価(中古相場近似)
補助金(自治体)
将来的には電力CO2係数(地域電力)にも影響可能
1-3. 年間走行距離(km/年)
TCO差の最大ドライバーになりやすい項目です。
不明な場合は、以下の“実務テンプレ”を使うと会話が進みます:
標準:10,000km/年
多め:15,000km/年
営業車:20,000km/年
1-4. ガソリン価格(円/L)
「今日の単価」+「高騰ケース」をセットで提示すると強いです
例:160円/L → 190円/L(高騰)など
1-5. 夜間充電比率(%)
CO2削減の算定に使います。
目安:
自宅夜間中心:50〜80%
日中職場中心:0〜30%
不明:50%
※現バージョンでは「電気代単価」には直接影響しない設計(将来拡張余地)
1-6. 補助金(円)
国+自治体の合算を入力します
不明でも0円で計算し、補助金が確定したら再試算が鉄板です
「補助金がなくても結論が変わらない」ことを示すと説得力が増します
1-7. 残価(RV)手動設定(任意)
反論を潰すための装備です。
中古相場が読めない/お客様が独自の見立てを持つ場合に使います
“残価を保守的に下げても” EVが優位なら、その結論は強いです
2. 計算ロジック(どう計算しているか)
2-1. 5年TCOの基本式
5年TCO = 初期費用合計 + 固定費合計 + 変動費合計 − 残価(5年後)
2-2. 初期費用合計の考え方(例)
車両価格
補助金(差し引き)
充電器関連費
初期の税・諸費用(設定されている場合)
2-3. 固定費合計の考え方(例)
税、保険、駐車場など(年次×5年)
2-4. 変動費合計の考え方(例)
エネルギー費(電気/ガソリン)
メンテナンス費(概算)
2-5. 残価(RV)の決め方
標準:車種×地域×年数×走行距離帯のテーブルから採用
なければ:車種マスターの標準率を採用
必要なら:手動上書き可能
※走行距離帯は「最も近い帯」で近似する場合があります(表示で判別)
3. 結果画面の読み方(お客様に説明する順番)
3-1. 月額目安(最初に見せる)
5年TCO ÷ 60ヶ月
家計の体感に近いので、意思決定が早い
3-2. 5年総額(次に見せる)
「総額でどっちが得か」を明確にする
3-3. 内訳(最後に見せる)
“なぜ差が出たか” の根拠
差が大きい順に説明すると揉めません
3-4. CO2削減(最後に添える)
価格の意思決定を妨げないよう「最後」に置くのがコツ
企業顧客ならESG/KPIの話に繋げる
4. よくある落とし穴(防止策)
走行距離が不明 → テンプレ値で一旦回して、後で修正
補助金が未確定 → 0円で回し、確定後に再試算
残価論争 → 保守的に下げたケースでも結論が揺れないか確認
ガソリン価格議論 → 現在+高騰の2シナリオで終わらせる

