重要一次情報:オフサイトPPAのフィジカル/バーチャル整理=環境省資料 (環境省)、日本のPPA動向=自然エネルギー財団 (自然エネルギー財団)、非化石市場スケジュール=JEPX 2025年度カレンダー+お知らせ (JEPX)、FIT非化石のトラッキング設計=資源エネ庁審議会資料 (経済産業省)、排出係数=環境省・経産省公表 (環境省ポリシーサイト))
FAQ記事① 提案テンプレ(Fix重視)
オフサイト・フィジカルPPA「Fix重視」提案テンプレ(需要家向け)
この記事の目的
需要家が意思決定しやすい「固定価格×説明容易性×稟議突破」に寄せた、最短で通る提案テンプレを提供します。
(オフサイトPPAの基本形=小売を介して電力+環境価値を調達するフィジカルPPAが主流、という整理は自然エネルギー財団の最新動向が参考になります。 (自然エネルギー財団))
1. 適用条件(このテンプレが刺さる需要家)
稟議で「コスト上振れが怖い」が最優先(CFO/購買が強い)
電力契約や拠点の入替が少ない(安定運用が前提)
まずは「実質再エネ」より “電気として届く”再エネを重視(フィジカルPPA) (環境省)
2. 需要家への“言い切り”(30秒トーク)
固定単価で電気代の見通しを作る(ヘッジ)
電源が特定でき、環境価値もセットで移転(説明が簡単) (環境省)
不足分は小売が補給するため、運用が回る設計にできる(Sleeved/不足補給)
3. 提案の構成(提案書の章立てテンプレ)
現状整理(対象拠点・現行単価・更新月)
提案スキーム(オフサイト・フィジカルPPAの概要)
価格条件(固定単価、改定条項の扱い)
供給設計(PPA電源+不足補給の役割分担)
環境価値(移転/証跡、トラッキング要否)
効果(コスト、CO2、稟議用まとめ1枚)
リスクと対応(需要変動・契約解除・不可抗力)
4. 見積パラメータ(Fix重視の“標準”)
4.1 価格
基本:固定単価(円/kWh)
例外:年次での軽微な調整(物価/託送改定など)を「条項」で吸収
4.2 期間
需要家が稟議で受け入れやすいレンジ(例:10–20年)
※一般にコーポレートPPAは中長期契約として整理されます。 (自然エネルギー財団)
4.3 量(重要)
拠点別の年/月消費(12ヶ月)を前提に、過不足が出ないように控えめ設計
不足補給(小売)の条件を提案書で明文化
5. “決裁が通る”比較の見せ方(必須の表)
比較軸 | 現状 | Fix重視PPA | 備考 |
単価のブレ | 大 | 小 | 稟議に効く |
説明難度 | 中 | 低 | フィジカルは「電気+価値」 (環境省) |
追加性 | 低〜中 | 中〜高 | 電源新設/増設なら強い |
運用負荷 | 低 | 中 | 不足補給設計が鍵 |
6. エネがえる活用ポイント(Fix重視)
複数拠点×複数電源でも、固定単価前提の見積・比較を標準化
稟議用に「1枚で結論」の定型出力(提案書作成時間の短縮)
FAQ記事② 提案テンプレ(Flex重視)
オフサイト・フィジカルPPA「Flex重視」提案テンプレ(拠点増減・需要変動に強い)
この記事の目的
「拠点が増える/減る」「需要が動く」需要家向けに、契約・量・不足補給を崩さず回すための提案テンプレです。
1. 適用条件
多拠点(店舗/支店/工場)で増減がある
需要が季節・事業で動く(ピークが読みにくい)
固定だけだと社内で揉める → 柔軟条項が必要
2. 需要家への“言い切り”(30秒)
「変わる前提」で設計するので、契約が破綻しにくい
フィジカルPPAの枠組み(電気が届く)を保ちつつ、
量・期間・価格に“逃げ道”を作る(Sleeved含む) (環境省)
3. Flex提案の必須要素(ここを入れないと事故る)
3.1 量の扱い:ベース+バンド
ベース量(確度が高い部分)+ 上下バンド(±◯%)
超過/不足の精算ロジック(小売補給・スポット補給など)を明文化
3.2 拠点の増減条項
拠点追加:追加拠点の単価・反映タイミング
拠点閉鎖:解除料・引継ぎ・代替需要の扱い
3.3 価格:フォーミュラ(式)採用も選択肢
固定に寄せつつ、一部だけ式連動(託送・制度改定等)で吸収
4. 提案書テンプレ(章立て)
需要変動の見える化(現状データ+代表プロファイル)
Flex設計(ベース/バンド、拠点条項)
不足補給の責任分界(小売の役割を固定)
環境価値(トラッキング・証跡)
3シナリオ比較(保守/標準/拡大)
稟議1枚まとめ
5. エネがえる活用ポイント(Flex重視)
多拠点の需要を束ねて「量のレンジ設計」→提案を破綻させない
条件変更(拠点追加・需要増)時に、再見積を短時間で回す
FAQ記事③ 提案テンプレ(価値最大)
価値最大(トラッキング/追加性/将来のVPPAや24/7に伸ばせる)提案テンプレ
この記事の目的
需要家の目的が「コスト」だけでなく、
追加性(新設電源を増やす)・証跡の強さ(トラッキング)・将来の時間一致(24/7)志向にある場合の“勝てる提案”です。
(国際的に時間一致・届きうる電源の議論が強まる流れは、Scope2の議論で繰り返し出ています。 )
1. 適用条件
RE100/SBT等の対外説明・監査が強い(社外発信が多い)
取引先から「追加性」を求められる
複数電源を使い分けたい(地域指定、電源種指定など)
2. 提案の核(需要家に刺さる言葉)
「ただの相殺ではなく、新しい再エネを増やす」
「どこの電源か説明できる(トラッキング)」
将来、時間一致(24/7)に寄せられる“伸びしろ”を残す
3. 必須の設計オプション
3.1 トラッキングの扱い(要件確定が最優先)
「発電所所在地・設備属性」と「証書のトラッキング情報」が一致しないと、再エネ価値訴求の障害になり得る、という論点が制度検討でも示されています。 (経済産業省)
まず需要家の監査要件(どの粒度で必要か)を確定
3.2 追加性の強化(説明できる根拠を作る)
新設/増設・稼働開始予定などを提案書に明記(“言い切り条件”を作る)
3.3 将来のVPPAも視野に(多拠点・海外拠点の拡張)
環境省は、オフサイトPPAにフィジカル/バーチャルがあること、バーチャルが差金決済の形をとることを整理しています。 (環境省)
4. エネがえる活用ポイント(価値最大)
「拠点×電源×属性」を崩さずに、提案書・比較・証跡設計を標準化
将来のVPPA対応に向けて、論点(差金決済・価格変動等)を比較提示できる土台を作る
FAQ記事④ 運用チェックリスト
非化石証書・トラッキング・償却:運用チェックリスト(JEPXスケジュール連動)
この記事の目的
非化石価値(証書)は「買う」より **“運用で事故らない”**ことが重要です。
ここでは チェックリスト+JEPXスケジュール連動で、運用担当が迷わない形にします。
0. まず押さえる前提(超重要)
1. JEPX(非化石価値取引)運用カレンダー:2025年度(抜粋)
必ず最新の公式PDFを参照(リンクは末尾)。 (JEPX)
※JEPXの「非化石価値取引に関するお知らせ」で、年会費・手数料・スケジュール公開告知が確認できます。 (JEPX)
2. 運用チェックリスト(これだけ守れば事故が激減)
2.1 購入前(設計)
目的は何か(実質再エネ主張 / 特定電源属性 / 監査対応)
必要な属性粒度(再エネ指定の有無、FIT/非FIT、トラッキング要否)
使用電力量(kWh)と必要証書量の突合(年度・月の扱い)
調達タイミング(JEPXカレンダーに合うか) (JEPX)
需要家/社内の説明文(「電気」ではなく「環境価値」だと明確に)
2.2 購入時(取引)
2.3 購入後(トラッキング・償却・証跡)
トラッキング付きの場合:属性情報と証書トラッキング情報の整合確認 (経済産業省)
償却(retirement):いつ・どの範囲で・誰が行うか(社内ルール化)
監査・開示用に、証書ID/数量/対象期間/主張文(claim)を1セットで保管
排出係数計算に使う一次情報の参照リンクを固定(環境省・経産省) (環境省ポリシーサイト)
3. よくある失敗(原因→対策)
FAQ記事⑤ 社内フォーム用
需要家ヒアリングシート(入力10項目+不足時の代替ロジック)※社内フォーム貼り付け用
使い方
営業が初回商談で 10項目を埋める
埋まらない項目は「代替ロジック」で仮置き → エネがえるで感度分析 → 次回で確定
A. 基本情報(必須)
会社名/担当部署/決裁者(稟議の最終承認者)
対象拠点数(拠点一覧 or 件数だけでも)
契約区分(特高/高圧/低圧、電力会社/小売名)
現契約の更新月(いつ切替が現実的か)
B. 電力データ(できる範囲で)
年間使用電力量(kWh/年)(可能なら拠点別)
月別使用量(12ヶ月)(可能なら直近1年)
負荷の特徴(選択式でOK)
昼型(平日日中が多い)
夜型(夜間が多い)
休日型(週末が多い)
季節変動が大きい
ピークが読みにくい
C. PPA条件(意思決定に直結)
期間(希望:___年 / 最短:___年)
価格の好み
固定が必須(上限単価:___円/kWh)
一部変動OK(式/上限下限の希望:___)
環境価値要件
トラッキング必須
できれば欲しい
不要(年平均でOK)
追加性(新設電源)要求: [ ] 必須 / [ ] 望ましい / [ ] 不要
※オフサイトPPAにフィジカル/バーチャルがある、という前提整理は環境省資料を社内参照に。 (環境省)
不足時の代替ロジック(埋まらない時はこうする)
1) 月別使用量がない
代替:年間kWhだけ聞く → 仮で「月別均等」+「季節変動(小/中/大)」の選択で配分を作る
次回:検針票 or 請求明細の提出依頼(1年分)
2) 時間別(30分/1時間)がない
代替:負荷の特徴(昼型/夜型/休日型)だけ選択 → 代表負荷プロファイルで仮置き
次回:BEMS/デマンドデータがあれば追加
3) 拠点一覧が揃わない
代替:対象拠点数+代表拠点(大/中/小)だけ取得し、代表3類型で試算
次回:拠点マスタ(住所・契約番号)を提出依頼
4) トラッキング要件が不明
代替:「監査・外部開示があるか?」で推定
次回:サステナ/IRに確認(トラッキング設計論点は制度検討資料も参照) (経済産業省)
参照リンク(Intercom末尾に貼る用)
【オフサイトPPAの定義(フィジカル/バーチャル)】
環境省:オフサイトコーポレートPPAについて
https://www.env.go.jp/earth/off-site%20corporate.pdf https://www.env.go.jp/content/000220121.pdf
【日本のPPA最新動向】
自然エネルギー財団:コーポレートPPA 日本の最新動向(2025)
https://www.renewable-ei.org/pdfdownload/activities/REI_JPCorporatePPA_2025.pdf
【JEPX 非化石価値取引(最重要)】 2025年度分 非化石価値取引市場スケジュール(公式PDF) https://www.jepx.jp/nonfossil/outline/pdf/market/nf_calendar2025.pdf
非化石価値取引に関するお知らせ(公式)
https://www.jepx.jp/nonfossil/news/
【トラッキング設計の一次情報】 資源エネルギー庁(審議会資料):FIT非化石証書のトラッキング化について https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/pdf/033_01_00.pdf
【排出係数(一次情報)】 電気事業者別排出係数(環境省・経産省) https://policies.env.go.jp/earth/ghg-santeikohyo/files/calc/r07_denki_coefficient.pdf
算定方法・排出係数一覧(環境省) https://policies.env.go.jp/earth/ghg-santeikohyo/calc.html
