FAQ:蓄電池の残量(SOC)は確認できますか?
はい、エネがえるBizでは シミュレーション結果の画面およびレポート出力の両方で、蓄電池の残量(SOC)を詳細に確認できます。
1日の動きから 12か月分の推移まで、多層的にSOCを把握できるよう設計されています。
▼ 画面上で確認できるSOC(3つのグラフ)
① 1日の運用チャート(蓄電池タブ)
シミュレーション実行後、「蓄電池」タブ内の
《選択した日の推移》チャート にて、以下が確認できます。
日付(カレンダー)を選択することで365日 1日時間帯別のSOCを参照できます。
発電量
負荷
充電・放電
蓄電池残量(グレー点線)
👉 日別のSOC推移(朝〜夜の残量変動)を最も直感的に把握できます。
② 各月(12か月分)チャート:月平均表示
蓄電池診断画面の画面下部にある「各月(12か月分)チャート」ボタン(水色)を押すと表示される画面にて、12か月分を“月平均の1日”として俯瞰できます。
ここでも
蓄電池残量(グレー)× 発電量 × 負荷
が同時に表示されるため、
月ごとのSOCピーク/ボトム
夏・冬での蓄電池利用の違い
が分かります。
③ 各月(12か月分)チャート:連続表示
同じく12か月分チャートの「連続表示」では、
月内の全日分を連続でSOCカーブ表示します。
全日分のSOC動作を連続で確認
充電不足日・放電しきれない日の傾向
稼働変動の偏り
など、運用の健全性評価に役立ちます。
▼ レポート(Excel)で確認できるSOC(2つのタブ)
④ 《月チャート+SOC(平均)》タブ
Excelレポートでも、
各月の「平均1日のSOCカーブ」を全月並列で表示しています。
負荷
発電
SOC(蓄電池残量)
が月別に整然と並ぶため、社内共有や顧客向け説明にも最適です。
⑤ 《月チャート+SOC(連続)》タブ
こちらは
各月の全日分のSOC変動をそのままグラフ化したタブです。
日別のSOCの乱れ
季節・需要変動に応じた蓄電池の動き
深放電リスクや過充電傾向の早期把握
など、運用リスク評価の材料として利用できます。
▼ まとめ(どこでSOCが見られる?)
確認場所 | 種類 | 内容 |
① Biz画面:1日運用チャート | 日別 | 最も直感的にSOCを見る場所 |
② Biz画面:月チャート(平均) | 月平均 | 月ごとの典型的なSOCカーブ |
③ Biz画面:月チャート(連続) | 全日 | 月内の全日分のSOCの動きを可視化 |
④ Excel:月チャート+SOC(平均) | 月平均 | レポート形式で社内外共有に向く |
⑤ Excel:月チャート+SOC(連続) | 全日 | 詳細なSOC挙動・不規則性の発見に役立つ |
FAQ最終回答(短縮版)
Q:蓄電池の残量(SOC)は見られますか?
A:はい、5種類のグラフで確認できます。
エネがえるBizでは、シミュレーション後の画面およびExcelレポートにて、
1日のSOC推移から12か月分の詳細なSOC変動まで確認可能です。
1日の運用チャート(蓄電池タブ)
各月チャート(月平均表示)
各月チャート(連続表示)
Excelレポート「月チャート+SOC(平均)」
Excelレポート「月チャート+SOC(連続)」
これらのグラフに、蓄電池残量(SOC)を示す曲線が表示されていますのでご確認ください。
以下に、「発電・負荷・SOC をどう読み取り、需要家にどんな示唆・提案ができるか」
そして 「見るコツ・使い方のコツ・伝え方のコツ」 を FAQ追記用に整理した完全版 を提示します。
エネがえるBizのグラフ(1日・月平均・月連続・Excelレポート)を前提に、
販売・コンサルの現場で“顧客が価値を実感しやすい視点”に最適化しています。
FAQ追記:発電量・負荷・蓄電池残量(SOC)から得られる示唆と提案方法
エネがえるBizに表示される
発電量・負荷・蓄電池残量(SOC) の3つのラインを組み合わせて読むことで、
需要家へ以下のような “提案価値の高い示唆” を得ることができます。
▼ 1. 1日のチャートを見ると分かる示唆(運用最適化の着眼点)
① 朝のSOCが低い → 夜間の放電が長い/蓄電池の容量不足
深夜帯に負荷が高く SOC が大きく下がっている
→ 「今の容量では夜間負荷を賄いきれない」 が示唆される
提案:蓄電池容量の追加/負荷平準化/EVの夜間活用など
② 日中にSOCが満充電→放電せず太陽光が余っている
これは最も重要な示唆の一つ。
日中にSOC がすぐ満充電
余剰太陽光が売電 or 捨てられている(グレー線が横ばい)
提案の例:
「蓄電池容量を増やすと余剰を自家消費に回せます」
「昼間の負荷(空調・加熱工程・作業シフト)を前倒しすると自家消費率が改善します」
「EV充電/ヒートポンプ給湯(産業用)を昼に回すと経済効果UP」
③ SOCが下がり切らない(夜に残量が余っている)
夜間負荷に対して蓄電池が過剰
蓄電池の“使われていない部分”が多い
提案:
「蓄電池容量を少し下げても目的は達成できます(投資最適化)」
「需要家の節電行動の導入(時間変更でSOC消化)」
「BCP目的なら適正量を再定義」
④ 太陽光発電量と負荷の時間帯がズレている
負荷が朝夕に集中
発電が昼に集中
提案:
「蓄電池で時間帯調整すると買電削減幅が大きくなる」
「時間シフト可能な設備(冷凍・加熱)の調整余地」
▼ 2. 各月チャート(平均)から得られる示唆(季節性・容量最適化)
月平均グラフは、1年間の中で“どの月がボトルネックか”を見つけるためのツールです。
① 冬は発電少・負荷多 → SOCが低くなりがち
提案例:
「冬場のピークをカバーするための容量調整案」
「需給調整契約・デマンドレスポンスの活用」
② 夏は発電多・負荷多 → SOCが高くなりやすい
提案:
「昼間の余剰電力を活かした空調稼働の前倒し」
「工場機器の稼働時間最適化」
③ 中間期(春・秋)に余剰が特に多い
提案:
「余剰はEV充電や空調前処理で有効活用できます」
「最適PCS容量の検討(逆潮流抑制)」
▼ 3. 各月チャート(連続表示)から得られる示唆(運用の揺れ・実態把握)
連続グラフは “リアル運用の癖を見る” のに最適です。
① 曜日によってSOCパターンが大きく異なる
営業日/休業日で深放電や満充電の頻度が変わる
提案:
「工場稼働日のカスタム制御」
「充電スケジュールの見直し」
② 連続した曇天日(数日間)でSOCが枯渇する
提案:
「BCP目的であれば追加容量が必要」
「系統買電を前提にした最適制御」
③ 毎日ほぼ同じSOCパターン → 安定運用
提案:
「このパターンを前提に投資最適化モデルを提示可能」
▼ 4. 需要家への「伝え方のコツ」
① グラフは“ストーリー”で説明すると刺さる
例:
「このグレーの線(SOC)が昼間にすぐ満充電しています。
つまり、御社の太陽光は“もっと使える余力がある”状態です。
この余剰を自家消費に回せば、電気代はあと〇%下げられます。」
② Before / After を並べると投資判断が早い
蓄電池容量違いのSOC比較
太陽光容量違いのSOC比較
③ “もったいない電力” と “守れる電力” を分けて説明する
もったいない電力:日中満充電で捨てている余剰
守れる電力:夜間の深放電で不足している部分
これが最も経営者に刺さる framing。
④ BCP・脱炭素・電気代削減の3つに結びつけて整理
SOCの読み方は、この3つのテーマによく反映できる。
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【補足】グラフから得られる示唆と提案ポイント
エネがえるBizに表示される
発電量・負荷・蓄電池残量(SOC) を組み合わせて読むことで、以下のような運用改善や投資最適化の示唆が得られます。
日中にSOCが満充電 → 余剰太陽光が発生
→ 蓄電池容量の拡張、昼間の電気利用の前倒し、EV充電などを提案可能夜間にSOCが枯渇 → 蓄電池容量不足
→ 容量増、負荷平準化、BCP用途の見直しSOCが下がり切らない → 蓄電池過剰
→ 容量調整による投資最適化季節でSOCパターンが変化
→ 夏冬ピークへの最適制御、年間運用改善の提案連続チャートでSOCの揺れを把握
→ 曇天時の耐性、休業日パターンの改善などに活用可能
これらを根拠に、
電気代削減・BCP・脱炭素の3つの観点で、需要家に分かりやすく説明することが可能です。
以下に、
エネがえるBizで “発電量 × 負荷 × SOC” を見せながら需要家に刺さる《セールストーク台本》 を、
実際の営業現場でそのまま使えるレベルで書き上げました。
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エネがえるBiz|蓄電池提案 セールストーク台本(完全版)
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■ トークの全体構成(これを読むだけで流れが完成する構成)
現状理解の提示(YES を積み上げる)
グラフを使って“現状の問題点”を可視化する
問題点を「数字」と「損失」で言語化する
蓄電池 or 太陽光 or 負荷シフトでの改善策を提示
改善後の経済効果・BCP効果を提示
意思決定しやすい一言で締める
以下で「台本」をそのまま話せる形で記載します。
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■ 台本①:日中満充電(SOC横ばい) → “もったいない電力” を突く台本
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(画面:1日のチャートを表示)
営業:
「こちらをご覧ください。グレーの線が蓄電池の残量(SOC)です。
この部分、お昼過ぎにすぐ満充電になって横ばいになっていますよね?」
顧客:
「はい、なっていますね。」
営業:
「ここが実は、一番“もったいない”ポイントです。
満充電になると、太陽光の電気が使われずに余ってしまう状態になります。」
顧客:
「なるほど、もったいないですね。」
営業:
「はい。この“余剰”を自家消費に回せるようになると、
御社の電気代削減は あと〇% 上積みできます。」
(※エネがえるの数字をそのまま読み上げる)
■ 提案に展開
営業:
「対策としては2つあります。
1つは 蓄電池容量を増やして余剰を全部ためる方法。
もう1つは、
昼間に電力を使う作業(空調・製造・加熱など)を前倒しして、太陽光を直接利用する方法です。
どちらが御社に合いそうでしょうか?」
→ 顧客が自分で選んだ方向に誘導できるため、意思決定が早い。
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■ 台本②:夜間にSOCが枯渇 → 蓄電池容量不足を指摘する台本
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(画面:連続チャート or 1日チャートの夜間部分を指す)
営業:
「こちらをご覧ください。夜の時間帯でSOCが0%近くまで下がっている日があります。」
顧客:
「たしかに、ほぼ使い切っていますね。」
営業:
「これはつまり、
今の蓄電池容量では夜間の電気を賄いきれていないという意味になります。」
■ 提案に展開
営業:
「蓄電池をあと○○kWh追加すると、
夜間の買電をさらに〇%削減でき、
年間の電気代削減額は 約○○万円 → ○○万円 に向上します。」
顧客:
「数字で見ると分かりやすいですね。」
営業:
「はい。特に電気代の高い季節は、この改善効果が大きく出ます。」
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■ 台本③:SOCが毎日余る → 過剰投資を防ぐ“信頼獲得トーク”
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(画面:各月チャート(平均)でSOCが下がり切らない月を示す)
営業:
「こちらの月をご覧ください。毎日、夜でもSOCが高めで、
蓄電池の電力を使い切れていません。」
顧客:
「たしかに余ってますね。」
営業:
「このパターンは“蓄電池容量が少し大きすぎる”可能性を示しています。」
■ “信頼感につながる提案”
営業:
「無理に大きな容量を導入する必要はありません。
御社の目的が『電気代節約』であれば、容量を少し小さくしても十分です。
初期費用も抑えられます。」
→ 顧客からの信頼が爆上がりするトーク。契約率が上がる。
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■ 台本④:季節別チャートで“経営に響く提案”を行う台本
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(画面:月平均チャートを並べて説明)
営業:
「春・夏・秋・冬でSOCの形が違うのが分かりますか?」
顧客:
「はい、季節で結構違いますね。」
営業:
「たとえば冬は発電が少なく、負荷が大きいのでSOCが低くなりがちです。
一方で夏は発電が多いのでSOCが高くなります。」
■ 提案に展開(季節制御 × 経済効果)
営業:
「このデータを元に、
冬季の不足分を蓄電池で補う最適容量
夏場の余剰を有効に使う施策(空調前倒し・EV充電等)
をシミュレーションできるのがエネがえるの強みです。」
→ “経営に効く提案” として信頼されやすい。
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■ 台本⑤:BCP(非常時対策)に結びつける台本
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(画面:連続チャートで曇天日を示す)
営業:
「この連続した曇天日では、SOCがかなり落ち込んでいますよね。」
顧客:
「本当だ、減っていますね。」
営業:
「これは、
非常時に何日自立運転できるか
の指標にもなります。」
■ 提案に展開(BCP × 事業継続)
営業:
「もしBCP目的であれば、
“曇天が3日続いても最低限の電力が確保できる容量”
を設計する必要があります。
このグラフから、必要容量は ○○kWh → ○○kWh が妥当 と判断できます。」
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■ 台本⑥:意思決定を後押しする“締めの一言”
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以下は成約率が上がる実績のある言い回しです。
① 「数字で判断していただいて大丈夫です」
→ 感情的な不安を排除する
② 「御社の負荷データそのままでの結果なので、ブレのない計算です」
→ 再現性を強調
③ 「この投資は“節電の自動化”です。人手も不要です」
→ 経営者の好む表現
④ 「やらない理由がほぼ無いモデルになっています」
→ 行動を後押しする
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■ まとめ:この台本が機能する理由
グラフを“問題の発見装置”として扱う
顧客の「もったいない/足りない/過剰」を可視化
解決策を数字で示すので意思決定が速い
BCP・脱炭素・節電の3軸で経営者に刺さる





