エネがえるBizでは、負荷追従制御設置の際の発電量制御の計算には対応していません。
ただし、簡易的な試算をできるように「最低購買電力(kW)」の設定が可能となっています。
以下FAQを参照いただき、ご活用ください。
最低購買電力(kW)の設定項目の意味
自家消費型太陽光発電システムにおいて考慮しなければいけない問題として、逆潮流の問題があります。その対策として、逆電力継電器(RPR)や負荷追従制御などがあり、いずれも必要以上の発電量を抑えることで、系統からの購買電力(順潮流)を確保します。
エネがえるでは、最低購買電力(kW)を指定することにより、指定した購買電力を確保し、その分自家消費を抑えるようにシミュレーションを行うことが可能です。
つまり、負荷追従装置のように電力需要の変動に合わせた発電量の調整はできなくとも、「発電された電力の一部が最低限外部電力会社から供給される電力をカバーする」という形で、試算に反映できます。(本機能は、産業用蓄電システムメーカー様の依頼で追加したものです。)
ただし、厳密な負荷追従装置による発電量制御のシミュレーション自体は行っていません。
あくまで簡易的なものとしてご活用ください。
ピーク電力kWに対する最低購買電力(kW)設定割合の推奨
「最低購買電力」をどの程度の割合で設定するかは、施設の電力需要の特性や経済的目標に依存しますが、一般的な目安は以下の通りです:
1. 5~10%程度での設定(一般的な推奨)
理由:
負荷追従効果を再現するための「安全マージン」として、目安として5~10%前後の相場の数値とすると適切。
ピーク時の電力需要に対して過剰に発電設備が稼働することを避けつつ、安定した系統電力の利用を想定できる。
実際の負荷追従型システムでも、常にフル発電ではなく一部系統電力を利用している。
例: ピーク電力が100kWの場合、最低購買電力を5~10kWに設定することで、負荷追従のシミュレーションに近い効果を得られる。
* 入力しない場合は最低購買電力=0 で試算を実行します。
*本機能は産業用蓄電池メーカー様から上記のような要望があり実装したものです。