📝 FAQ:産業用自家消費型太陽光&蓄電池の最適容量の求め方
1. 🌟 概要・基本コンセプト
目的の整理
まず、需要家ごとに以下のような目的や条件を明確にしましょう。
- 💰 電気代削減を最大化 したいのか? 
- 🌱 自家消費率を高めてCO₂排出量削減 を目指すのか? 
- ⏱ 投資回収期間や予算 に制限があるのか? 
- ⚡ 設備負荷・需要カーブの特性 はどうなっているのか? 
基本の考え方
各シナリオに合わせ、消費電力のパターン、太陽光発電量(場所・季節・日照条件)をシミュレーションしながら**「最適容量」** を探る必要があります。
2. 🌆 太陽光発電の最適容量の求め方
🌝 基本コンセプト
非FIT自家消費型の場合:設備負荷と太陽光パネル・パワコン容量のバランスを取り、余剰電力(逆潮流)を最小限に抑える ことがポイントです。
- 過積載率(太陽光パネル容量 ÷ パワコン容量) の相場: 1.2~1.5倍 
- 年間の余剰電力率 を 5~10%以内 に抑えるのが一般的な目安 
- 屋根面積に余裕がある場合 や 蓄電池併設の場合 は、パネル容量を増やす設計も可能 
🧬 計算式の例
設置容量(kW)
設置容量 = 年間消費電力量 ÷ (年間有効日照時間 × パネル効率 × 基本設計係数)
- 基本設計係数:エネがえるBizでは 0.85 を採用(高効率パネルの場合 0.9 に調整可能) 
- 実際の効率 は パネルの品質・向き・傾斜・影の有無 によって異なる 
3. 🔋 蓄電池の最適容量の求め方
🌜 シナリオ別アプローチ
A. ピークカット重視(基本料金削減)
🏆 目的:ピーク時の電力消費(最大デマンド)を抑え、契約電力を下げることで基本料金の削減を狙う。
🧬 簡易計算式
蓄電池容量(kWh) = ピーク電力(kW) × ピーク持続時間(h) − 同時間内の太陽光発電量(kWh)
🌍 より正確な計算
蓄電池容量(kWh) = { [ピーク電力(kW) × ピーク持続時間(h)] − 太陽光発電量(kWh) } ÷ 蓄電池の充放電効率
🛠 蓄電池容量の相場
- 太陽光パネル容量(kW)に対する蓄電池容量の目安は 0.5~2倍 
- 昼間の余剰電力を夜間に活用する場合 は 1.0~2.0倍 の設計が推奨 
4. ⚡ 産業用システムの推奨容量(5パターン)
| 🌐 事業所規模 | 🌆 太陽光容量 (kW) | ⚡ パワコン容量 (kW) | 🔋 蓄電池容量 (kWh) | 📈 月間消費電力量 (kWh) | 
| 小規模事業所 | 10~30 | 10~30 | 10~50 | 5,000 | 
| 中小規模事業所 | 30~50 | 50~100 | 50~100 | 10,000 | 
| 中規模事業所 | 50~100 | 100~200 | 100~300 | 20,000 | 
| 大規模事業所 | 100~300 | 200~500 | 300~1,000 | 50,000 | 
| 超大型事業所 | 300~1MW | 500~1MW | 1~5MWh | 100,000 | 
5. 📚 まとめ
- 産業用自家消費型太陽光発電&蓄電池の容量は、消費電力と電力使用パターンに応じて設計する。 
- 過積載率(太陽光パネル容量 ÷ パワコン容量)は1.2~1.5倍が一般的。 
- 蓄電池の適正容量は、目的(ピークカット、夜間利用、災害対策)によって異なり、太陽光パネル容量の0.5~2倍が目安。 
- 消費電力に基づく5パターンのモデルを参考に、自社に最適な設計を検討。 
📌 エネがえるBizでは、シミュレーションを活用し、最適な容量設計を支援します。

