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【家庭用】太陽光・オール電化・蓄電池の経済効果診断
住宅用太陽光発電システムと蓄電システムの最適な容量を推計する方法と計算式は?
住宅用太陽光発電システムと蓄電システムの最適な容量を推計する方法と計算式は?

あくまでも一般的な、太陽光パネル容量(kW)や蓄電システム容量の最適値を推計する考え方や計算式を参考として記載いたします。

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対応者:樋口 悟
一週間前以上前にアップデートされました

●はじめに

エネがえるASPでは最適な容量を計算する機能は提供していません。

ただし、エネがえるASPでは、提案するお客様の居住エリアや契約電気料金プラン、最低1ヶ月分の電力消費量(kWh)、住宅用太陽光パネル容量(kW)や蓄電システム(メーカー・機種)を指定することで導入効果をシミュレーションすることができます。

以下は、あくまでも一般的な、太陽光パネル容量(kW)や蓄電システム容量の最適値を推計する考え方や計算式となります。以下は、一般的な考え方、参考としていただき、具体的には、現地調査やメーカー担当者からの提案に基づき検討してください。

●パターン1:太陽光発電システムのみを設置する場合

- 太陽光発電システムの設置容量は、1日の平均消費電力量(kWh)と1日あたりの平均日射量(kWh/m2)から求めることができる。

- 計算式は以下の通り。

- 太陽光発電システムの設置容量(kW)=1日の平均消費電力量(kWh)÷1日あたりの平均日射量(kWh/m2)÷損失係数

- 損失係数は、太陽光発電システムの性能や設置条件によって変わるが、一般的には0.8~0.9程度とされる。

- 例えば、1日の平均消費電力量が10kWhで、1日あたりの平均日射量が4kWh/m2である場合、太陽光発電システムの設置容量は以下のようになる。

- 太陽光発電システムの設置容量(kW)=10(kWh)÷4(kWh/m2)÷0.8=3.125(kW)


*注意)エネがえるでは損失係数は、基本設計係数という項目で初期値を0.85としています。JISの推奨値は0.76ですが最新の太陽光モジュールの効率を考慮した上で、0.85に設定しています。またこの数値は「詳細入力」から太陽光のタブの基本設計係数の箇所を数値変更することで変更も可能です。

●パターン2:太陽光発電システムと蓄電システムをセットで設置する場合

- 蓄電システムの容量は、夜間に使用する電力量や停電時に使用したい家電製品から考えることができる。

- 計算式は以下の通り。


- 蓄電システムの容量(kWh)=夜間に使用する電力量(kWh)×蓄電池寿命延長係数

- 蓄電池寿命延長係数は、蓄電池の種類や使用状況によって変わるが、一般的には0.5~0.7程度とされる。

- 例えば、夜間に使用する電力量が5kWhで、蓄電池寿命延長係数が0.6である場合、蓄電システムの容量は以下のようになる。


- 蓄電システムの容量(kWh)=5(kWh)×0.6=3(kWh)

*注意)エネがえるでは蓄電池の経年劣化や寿命延長係数は扱っていません。

●パターン3:すでに太陽光発電システムを設置していて、蓄電システムを追加する場合

- 蓄電システムの容量は、太陽光発電システムの平均発電量や売電価格から考えることができる。

- 計算式は以下の通り。


- 蓄電システムの容量(kWh)=(1日の平均発電量(kWh)-1日の平均消費電力量(kWh))×蓄電池寿命延長係数

- 蓄電池寿命延長係数は、蓄電池の種類や使用状況によって変わるが、一般的には0.5~0.7程度とされる。

- 例えば、1日の平均発電量が15kWhで、1日の平均消費電力量が10kWhで、蓄電池寿命延長係数が0.6である場合、蓄電システムの容量は以下のようになる。


- 蓄電システムの容量(kWh)=(15(kWh)-10(kWh))×0.6=3(kWh)


*注意)エネがえるでは蓄電池の経年劣化や寿命延長係数は扱っていません。

●参考URL

・研究論文:電力データを用いた家庭用太陽光発電・ 蓄電システムの経済性評価

- 電力需要・供給データを用いて、家庭用太陽光発電・蓄電システムの導入効果を評価した研究論文。

- 全国47都道府県における太陽光発電量・消費電力量・売電価格などを考慮して、投資回収期間やCO2削減量などを算出している。

- 蓄電池容量や売電価格が経済性に与える影響を分析している。

・蓄電システムをめぐる現状認識 - 経済産業省

- 定置用蓄電システムの普及拡大に関する検討会の資料で、蓄電システムの市場環境やセグメント別の市場環境を分析している。

- 家庭用、業務・産業用、再エネ併設・系統用の蓄電システムについて、目標価格や導入補助事業などの施策を紹介している。

- 蓄電システムの技術開発や国際規格化などの課題や取組についても言及している。

・蓄電池産業の現状と課題について - 経済産業省

- 蓄電池産業の現状と課題に関する検討会の資料で、蓄電池の重要性や市場動向を示している。

- 電池のサプライチェーンや海外の政府・産業界の動向を分析している。

- 産業構造分析や現在の経産省の取組についても報告している。

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