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産業用自家消費型太陽光・蓄電システムのB2B営業シナリオとセールストークは?
産業用自家消費型太陽光・蓄電システムのB2B営業シナリオとセールストークは?

以下汎用的に営業シナリオやセールストークをまとめております。需要家の規模、業態業種にあわせカスタマイズしてご活用ください。

樋口 悟 avatar
対応者:樋口 悟
3週間以上前に更新

📒 前提としての業種業態別の想定屋根上面積や設置可能な太陽光パネル容量・パワコン容量・蓄電システム容量など目安(あくまで目安です)

実際の需要家の現状は、TELヒアリング、Googleアース等での屋根上面積確認、図面やデマンドデータ入手、現地調査等、提案シーンに応じて、情報入手してください。

1. 業種別電力需要特性と導入可能容量の目安

業種

平均延床面積 (㎡)

太陽光設置可能面積 (㎡)

想定パネル容量 (kW)

想定パワコン容量 (kW)

蓄電池容量目安 (kWh)

工場 (製造業)

10,000

5,000

800

600

400-800

物流倉庫 (冷蔵冷凍)

15,000

8,000

1,200

900

800-1,500

ドラッグストアチェーン店舗

500

250

40

30

20-40

レストランチェーン店舗

300

150

20

15

10-30

病院

8,000

4,000

600

450

400-800

小中高校・大学

12,000

6,000

900

700

500-1,000

介護施設

3,000

1,500

200

150

100-300

スポーツセンター

6,000

3,000

500

350

200-500

大型ショッピングセンター

30,000

15,000

2,000

1,500

1,000-2,000

データセンター

5,000

2,500

400

300

1,500-3,000

農場 (畜産・植物工場)

20,000

10,000

1,500

1,200

500-1,500

ホテル・宿泊施設

7,000

3,500

500

400

300-600

温浴施設・スパ

5,000

2,500

400

300

200-500

ゴルフ場・リゾート施設

50,000

25,000

3,000

2,500

2,000-4,000

公共施設(市役所・消防署等)

10,000

5,000

800

600

500-1,000

ショッピングモール(複合施設)

40,000

20,000

3,000

2,500

2,000-4,000

IT・テクノロジー企業本社

8,000

4,000

600

500

800-1,500

農業協同組合・集荷場

15,000

7,500

1,200

900

800-1,500

水産加工場・冷凍施設

10,000

5,000

800

600

500-1,200

商業ビル・オフィスビル

20,000

10,000

1,500

1,200

1,000-2,000

自動車販売店・整備工場

5,000

2,500

400

300

200-500

医薬品工場・研究施設

12,000

6,000

900

700

800-1,500

スーパーマーケット

4,000

2,000

300

200

150-400

養鶏場・養豚場

8,000

4,000

600

500

400-900

コールセンター

3,000

1,500

200

150

100-300


📒 産業用自家消費型太陽光・蓄電システムのB2B営業シナリオ

💹 1. SPINフレームワークに基づく営業シナリオ

❓️ 【S】状況質問 (Situation)

目的: 現状の電力利用状況、課題意識、コスト構造を把握する

  • 「現在の電力契約プランや、年間の電気料金の推移をどのように管理されていますか?」

  • 「月々の電気料金の変動はどの程度でしょうか?特に電力単価の値上がりはどのように影響していますか?」

  • 「工場や施設の運用において、ピーク時の電力使用量はどのくらいでしょうか?」

  • 「電力会社からの基本料金(デマンド契約)について、どのような対策を講じていますか?」

  • 「現在、自家消費型の太陽光発電や蓄電池の導入を検討されたことはありますか?」

  • 「災害時や停電時のBCP(事業継続計画)はどのように考えていますか?」

❓️ 【P】問題質問 (Problem)

目的: 潜在的な課題を顕在化させ、現状の問題を明確化する

  • 「電気料金の上昇が続いていますが、これによる年間のコスト増加はどの程度になると試算されていますか?」

  • 「工場や施設の電力使用のピーク時、デマンド課金による負担が増えていると感じますか?」

  • 「停電や電力供給の不安定化が発生した際、業務にどのような影響が出ると想定されますか?」

  • 「カーボンニュートラルやCO2排出削減の取り組みは、社内でどの程度求められていますか?」

  • 「補助金を活用して設備導入を進める方法について、情報は十分に得られていますか?」

  • 「設備更新や新設の際、エネルギーコスト削減がどの程度優先事項になっていますか?」

❓️ 【I】示唆質問 (Implication)

目的: 現状を放置した場合の影響を具体的に示し、危機感を醸成する

  • 「もし今のまま電力コストが10年間で30%以上上昇すると、累積コスト増加はどれくらいになるでしょうか?」

  • 「停電が発生した場合、業務停止による機会損失は1時間あたりどのくらいの金額になりますか?」

  • 「工場の生産ラインが電力供給の不安定化で停止した場合、どの程度のロスが発生するでしょうか?」

  • 「もし電気料金を30%削減できた場合、その浮いたコストで新たな設備投資を行う計画はありますか?」

  • 「競合他社がすでに自家消費型太陽光や蓄電池を導入し、電力コスト削減に成功しているとしたら、御社としてはどのような対策を取られますか?」

❓️ 【N】解決策質問 (Need-Payoff)

目的: 解決策の価値を明確にし、意思決定を促進する

  • 「もし太陽光発電と蓄電池を導入することで年間の電気代を30%削減できたら、どのようなメリットがありますか?」

  • 「電力のピークカットが可能になれば、基本料金の削減効果はどれくらい期待できますか?」

  • 「政府補助金を活用することで、初期投資を抑えて設備導入が可能になるとしたら、関心はありますか?」

  • 「停電時でも業務継続が可能になるなら、BCP(事業継続計画)の観点でどのような安心感が得られますか?」

  • 「環境への貢献とともに、ESG投資や企業評価の向上が期待できるとしたら、御社にとってどれほどの価値がありますか?」


💹 2. チャレンジャーセールスのフレームワークに基づく営業シナリオ

📝 【1】顧客の盲点を指摘する(Teach)

  • 「現在、多くの企業で電力コストの上昇に対応できていないことが課題となっています。例えば、2020年以降の電力単価の平均上昇率は20%を超えています。」

  • 「電力基本料金(デマンド料金)だけで年間数百万円のコストが発生しているケースがありますが、削減対策を講じられている企業はまだ一部に過ぎません。」

  • 「災害時の停電リスクに備えてBCP対策を進めている企業は増えていますが、電力供給の安定化だけでなく、事業継続に直結することをご存知でしょうか?」

📝 【2】新たな視点を提示する(Tailor)

  • 「自家消費型の太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、電力ピークカットとBCP対策を同時に実現できます。」

  • 「例えば、1MWの太陽光発電システムを導入した場合、年間で約3000万円の電気代削減が可能になります。」

  • 「さらに、政府の補助金を活用することで、初期投資の負担を抑えながら導入が可能です。」

📝 【3】具体的な行動を促す(Take Control)

  • 「現在、補助金の申請期限が迫っているため、早めの検討が推奨されます。」

  • 「無料のシミュレーションを実施し、御社に最適な導入プランをご提案できます。今週中に30分ほどお時間をいただけませんか?」

  • 「他社事例もご紹介できますので、一度経営層向けのご提案資料をお見せする機会をいただければと思います。」


📓 3. 需要家の稟議・決裁支援ポイント

  • 財務部門向け: 「電気料金の削減によるROIを具体的に算出し、投資回収期間を明確に示します。」

  • 設備部門向け: 「設置スペースや運用方法を具体的に提案し、業務への影響を最小限に抑えます。」

  • 経営層向け: 「電力コスト削減とBCP対策が企業価値向上につながることを示し、意思決定を促します。」

これにより、営業担当者がより具体的かつ効果的な提案を行い、成約率を向上させることが可能になります。

📒 産業用自家消費型太陽光・蓄電池のセールストーク

【セールストークの基本方針】

  1. **SPIN(Situation, Problem, Implication, Need-payoff)**を活用し、顧客の課題を引き出し、価値を最大化。

  2. チャレンジャーセールス手法を取り入れ、顧客に新たな視点を提供し、意思決定を促す。

  3. 本能に刺さるアプローチ(コスト削減、事業継続性、競争優位性、環境価値)を強調。

  4. 役職別アプローチ(経営者、財務担当者、工場長、施設管理者、購買担当者)を用意。


【業態・業種別のセールストーク】

1. 工場(製造業全般)

  • 課題(Problem): 電気料金の高騰、ピークカット、BCP(事業継続計画)

  • 影響(Implication): 製造コスト増加、停電時の生産停止による納期遅延・取引先への信用失墜

  • 解決策(Need-payoff): 太陽光と蓄電池の導入で年間数千万円の電気料金削減+停電時のバックアップ確保

  • 刺さる一言: 「生産ラインが止まるリスク、今のままで大丈夫ですか?」

2. 食品工場・冷蔵倉庫

  • 課題: 24時間稼働で電力負荷が大きい、停電時のリスクが甚大

  • 影響: 停電1時間で数千万円の食品廃棄リスク、取引先からの契約打ち切りリスク

  • 解決策: 太陽光+大容量蓄電池でピークシフト、電気代30%削減&停電時も冷凍機能維持

  • 刺さる一言: 「停電1時間で数千万円の損失、蓄電池があればゼロにできます」

3. 畜産業(養鶏場・酪農・養豚場など)

  • 課題: 電気料金の上昇、停電時のリスク(換気・給餌設備停止)

  • 影響: 高温時に換気が止まると家畜が大量死、事業存続の危機

  • 解決策: 太陽光+蓄電池で自家消費、停電時も換気・給餌を維持

  • 刺さる一言: 「電気が止まる=家畜の命が止まる。BCP対策を万全に」

4. 漁業・水産加工工場

  • 課題: 冷凍・加工設備の電力消費が大きく、停電リスクが高い

  • 影響: 停電による魚介類の品質低下、廃棄ロス増加

  • 解決策: 太陽光+蓄電池で安定供給、停電時の被害を最小化

  • 刺さる一言: 「停電1回で数百万円の損失。今のリスクを見直しませんか?」

5. ドラッグストアチェーン・小売業

  • 課題: 電気料金の増加、災害時の営業継続

  • 影響: 災害時の営業停止で顧客流出、売上減少

  • 解決策: 太陽光+蓄電池で日中の電力コスト削減&停電時のレジ・冷蔵設備維持

  • 刺さる一言: 「災害時、地域で唯一営業できる店舗になります」

6. オフィス・ホテル

  • 課題: 電気料金の高騰、環境経営の推進

  • 影響: コスト増加、企業イメージ低下

  • 解決策: 太陽光+蓄電池で光熱費削減&企業のESG経営強化

  • 刺さる一言: 「年間〇〇万円の光熱費削減で、利益率が改善します」

7. 病院・介護施設

  • 課題: 停電リスク(医療機器)、電気料金の高騰

  • 影響: 停電時に生命維持装置が停止し、患者の生命リスクが発生

  • 解決策: 太陽光+蓄電池で院内の電力を安定供給、災害時も医療機器維持

  • 刺さる一言: 「命を預かる病院に、電力の途絶えは許されますか?」

8. 学校(小中高・大学)

  • 課題: 高額な電気料金、環境意識の向上

  • 影響: 教育予算の圧迫、SDGs対応の遅れによる評判低下

  • 解決策: 太陽光+蓄電池で電気料金を30%削減&SDGs教育にも活用

  • 刺さる一言: 「環境教育の実践としても、最高の教材になります」


【キャッシュフロー改善・補助金活用】

  • 補助金適用:「環境省・経産省の補助金を活用し、導入コストを最大〇〇%削減」

  • 税制優遇:「固定資産税の軽減措置や減価償却優遇で、キャッシュフローを改善」

  • PPAモデル:「初期投資ゼロで導入可能、経費処理で損益計算もしやすい」


【まとめ】

各業種・業態ごとに特有の課題を明確にし、それに対する具体的な解決策を提案することで、誰でも高成約率のセールスが可能になります。業界特性を理解し、役職ごとの関心ポイントを押さえた提案を行い、顧客の「今すぐ解決したい」課題に刺さるアプローチを徹底しましょう。

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