お客様から「太陽光はやめた方がいいと聞いた」「本当に元が取れるの?」と聞かれたときに使える要点です。エネがえるが、2026年11月の電気料金と2025年10月以降の売電単価(1〜4年目24円、5〜10年目8.3円)で、全国9エリア×容量3種類(3・4.5・6kW)×屋根の向き3種類×月額電気代3水準×電気代上昇率3水準の729ケースを1時間単位で試算した結果にもとづきます。数値は試算条件つきの目安で、個別の家の結果を保証するものではありません。詳しい試算条件と結果は記事「太陽光発電はやめた方がいい?元が取れない条件を全国9エリア729ケースで実試算」をご覧ください。
3つの答え
条件がそろえば元は取れます。点検・パワコン交換の費用を除くと、729ケース中639ケース(88%)が15年以内に回収できました(中央値11.6年、設置費31.9万円/kW・税込、補助なし)。
点検とパワコン交換を入れると、15年回収は293ケース(40%)に減ります(4年ごとの点検3.8万円と13年目のパワコン交換38.4万円、20年で計57.4万円。中央値16.2年)。元が取れないケースの多くは「北向き」「電気代に対して大きすぎる容量」「点検・交換費の見落とし」の組み合わせです。
「やめた方がいい」の背景には契約トラブルもあります。国民生活センターによると、太陽光の点検商法の相談は2022年度154件から2024年度613件に増えています。前提をすべて示した試算が、いちばんの安心材料になります。
押さえたい数字
屋根の向き | 回収年数の中央値(除く/含む) | 15年以内に回収(除く/含む、243ケース中) |
南向き | 10.3年/14.2年 | 240/145 |
東西振り分け | 11.5年/15.9年 | 216/108 |
北向き(15度) | 13.0年/17.9年 | 183/40 |
5年目以降は、自分で使う1kWh(約33〜45円)が売る1kWh(8.3円)の約4〜5.5倍の価値(買う電気の第3段階÷8.3円)。関東・4.5kW・南向き・月1.8万円の家では、20年の価値の約76%が自家消費の節約でした。
東西の屋根は発電が南向きより約2割少ないのに、20年の収支の差は約16%(朝夕の発電を家で使いやすいため)。
20年の収支が最大になる容量は、月1.2万円の家で3kW、月2.5万円の家で4.5〜6kW。
15年で元が取れる設置費は中央値で1kWあたり約41万円(税込、点検・交換を除く)。
パワコン交換が15年目までに来ると、15年時点で累積の収支がプラスのケースは4割(293ケース)、18年目以降なら7〜8割です。
お客様への説明例(断定しない言い方)
「元が取れるかどうかは、屋根の向き、電気代、載せる容量、それに点検とパワコン交換の費用をどう見込むかで変わります。今回の試算では、その4つをすべて書いてお見せします。」
「売電単価は5年目から8.3円に下がります。そこから先は、昼に家で使う電気を増やすほど得になります。」
「電気代が少ないご家庭では、屋根いっぱいに載せるより、容量を抑えた方が20年の得が大きくなることがあります。容量違いの案も並べて比べましょう。」
「点検とパワコン交換の費用を入れた場合の回収年数もお出しします。後から聞いていない費用が出てくることはありません。」
エネがえるで試算するときのポイント
屋根の面ごとに方位と傾斜を入れる:東西や北面を含む場合は、面ごとの発電量を確認してください。
使用量は月別の検針票から:年平均の電気代だけより、季節ごとの自家消費を正しく見積もれます。
売電単価を確認する:新設FITの期間別の単価、卒FIT後や非FITの買取単価が正しく入っているかを確認します(非FITの単価の入れ方)。
容量違いの案を並べる:3kWと4.5kWなど、容量を変えた試算を並べると、お客様が納得して選べます。
点検・パワコン交換は別に説明する:試算に含まれていない場合は、20年で約57万円(点検5回+交換1回、JPEAヒアリング値)を見込むと回収年数がどう変わるかを口頭や別紙で補ってください。
注意
補助金は年度・自治体で変わります。申し込み前に最新の公募要領を確認してください。
北面への設置は、反射光や発電量の低さから一般に勧められていません。
ローンを使う場合、5年目に売電単価が下がると毎月の得が返済を下回る期間が生まれることがあります(例:143.55万円・金利2%・10年)。
試算の電気の使い方は典型的なパターンです。実際の使用量データがあれば、それで試算し直してください。
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