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エネがえるの発電量はAC?DC?

エネがえるの場合の発電量はAC発電量です。太陽光、パワコン、過積載、過積載率、DC発電量、AC発電量などの関係性は以下の通りです。

樋口 悟 avatar
対応者:樋口 悟
一週間前以上前にアップデートされました

太陽光、パワコン、過積載、過積載率、DC発電量、AC発電量などの関係性、エネがえるの場合の発電量はAC発電量太陽光発電に関する以下の用語の関係性と「エネがえるBiz」における発電量の定義について、以下に整理します。


🔧 各用語の定義と関係性

用語

意味

単位

関係性・補足

太陽光容量(PV容量)

太陽電池モジュールの合計公称出力

kW(DC)

DC側容量。例えば10kWのモジュールを積んでいれば10kW。

パワコン容量

パワーコンディショナの変換容量(定格出力)

kW(AC)

AC側容量。例:9.9kWなど。

過積載

太陽光容量がパワコン容量を上回っている状態

-

一般的にパワコン容量の1.2~1.5倍のPV容量を載せることが多い。

過積載率

太陽光容量 ÷ パワコン容量

-

例:12kW ÷ 10kW = 1.2(120%)。

DC発電量

太陽電池モジュールが発電した電力量

kWh(DC)

日射量・温度・モジュール性能により決まる。

AC発電量

パワコンを通して交流に変換された後の電力量

kWh(AC)

実際に家庭や事業所で使える電力量。

過積載ロス

DC発電量がパワコン容量を超過しカットされる損失

kWh

主に晴天時・高日射時に発生。

過積載ロス率

過積載ロス ÷ DC発電量

%

パワコン出力制限によって失われた割合。


⚙️ 各値の関係式(簡易モデル)

DC発電量(kWh) = 日射量 × 太陽光容量 × モジュール効率 × その他損失補正係数
AC発電量(kWh) = DC発電量 − パワコン変換ロス − 過積載ロス
過積載ロス = パワコンの瞬時出力上限を超えた分のエネルギー(主に晴天ピーク時)

※ パワコン変換ロス ≒ 2〜5%、その他:温度ロス・配線ロス等も考慮されることが多い。


📌 「エネがえるBiz」で出力される発電量は?

→ **基本的には「AC発電量」**です。

理由:

  • 需要家や事業者が実際に使用・売電するのはAC電力であるため。

  • シミュレーションの目的が「経済効果」や「自家消費率」「売電収入」などの評価であるため、実用的なAC出力に基づいて算出されます。

  • 過積載によるロスも適切に評価したうえで、**「AC出力ベースの年間予測発電量」**を提示。


📘 実務で重要なポイント

  1. 過積載率が高すぎると、過積載ロスも増加するが、朝夕や冬季の日射弱い時間帯では有利になるため、全体としてはトレードオフ設計が重要。

  2. エネがえるBizでは、地域ごとの日射量・温度・設備構成・傾斜・方位により、AC発電量を高精度にシミュレーション。

  3. 営業・設計提案時には「過積載率が高い方が得か?」の問いに対して、AC発電量と自家消費効果の最大化で議論するのが実践的です。

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