メインコンテンツにスキップ

業種別にエネルギー費を下げるには?24業種×規模別の課題と打ち手(営業・提案用)

業種・規模ごとのエネルギー費の構造と、省エネ・太陽光・蓄電池・蓄熱・EV・PPAの打ち手の順番を、公的統計とエネがえる試算で整理したFAQです。

対応者:樋口 悟

法人のお客様から「うちの業種では、エネルギー費はどこから下げればいいですか?」と聞かれたときの答え方を、24業種×3つの規模でまとめました。数値は公的統計と、エネがえるの試算(2026年11月時点の単価)に基づく目安で、個別のお客様の結果を保証するものではありません。実際のご提案では、お客様の30分値・契約・屋根の条件でエネがえるBizなどで試算してください。

「エネルギー費は売上の数%なので優先度は低い」と言われたら

  • 製造業のエネルギー費(燃料+電力)は出荷額の3.1%ですが、付加価値額に対しては10.9%です(2023年、経済産業省の統計からエネがえるが計算)。

  • 付加価値に対しては、鉄鋼53.8%、パルプ・紙33.1%、窯業・土石28.2%、非鉄金属18.0%、繊維15.5%。

  • 製造業以外では、施設園芸の動力光熱費が農業経営費の28〜36%(営農類型別経営統計 R5・R6)、トラック運送の燃料油脂費が営業収益の13.7%(全日本トラック協会の調査、令和3年度決算)、一般病院の水道光熱費が収益の2.1%(損益差額は▲7.3%で、赤字額の約3割に相当)。

「何から手を付ければいいですか?」と聞かれたら

  • 基本の順番は、運用・契約 → 省エネ → 電化・熱転換 → 創エネ(自家消費の太陽光)→ 蓄エネ・蓄熱 → 調達(PPA・証書)→ モビリティ。

  • 順番が入れ替わる条件:熱源・冷凍機の更新期が来ている(電化が先)、屋根に対して需要が大きい(調達が主役)、停電対策が必須(蓄電池を前倒し)、車両の更新期・補助金の締切(EV化を前倒し)。

「電気の対策だけでいいですか?」と聞かれたら

  • エネルギー費のうち燃料の比率は、パルプ・紙69%、化学56%、窯業・土石56%に対し、電子部品16%、機械17%、プラスチック20%。燃料が多い業種は熱の対策が必要です。

  • 産業の熱需要のうち200℃未満(ヒートポンプで置き換えられる可能性がある温度帯)は27%。100℃未満の温水は高温型ヒートポンプで置き換えられるとされています。

「規模によって何が変わりますか?」と聞かれたら

  • 電気代に占める基本料金の比率は、高圧500kWで14〜32%、低圧50kWで8〜20%(エネがえる試算。高圧は関東・関西・九州、低圧は関東・九州の平均)。昼だけ使う業種(学校・日中稼働の工場・オフィス)ほど高く、デマンド管理・蓄電池・蓄熱の価値が大きくなります。

  • 原油換算1,500kL以上の事業者は省エネ法で原単位の年平均1%以上の低減、直接排出10万t以上の企業は2026年度からGX-ETSへの参加が義務になります。

「太陽光はどの業種でも効きますか?」と聞かれたら

  • 産業用の試算(216ケース)では、すべて15年以内に回収(中央値6.6年)。

  • 需要の何割をまかなえるかは業種で違い、高圧500kWで物流倉庫43%、学校34%、日中稼働の工場27%に対し、ホテル4%、病院・24時間工場は8%前後。

「社用車・トラックのEV化は?」と聞かれたら

  • 事業用の軽バン(年2.5万km、補助あり)は8年で約136万円の得、2t級トラック(年2万km)は補助を使っても約145万円の損でした(関東・夜間充電)。

  • 帰庫直後に一斉充電すると基本料金が上がるため、充電の時間帯の設計が必要です。

こちらの回答で解決しましたか?