【エネがえるBiz】「初年度電気料金単価比較」の計算方法と見方
📒 結論サマリー
「投資回収期間」シートの「(参考)初年度電気料金単価比較」は、自家消費型太陽光発電の導入により、施設全体の電気料金負担がどの程度下がるかを、年間電力消費量1kWh当たりに換算して比較するための参考指標です。
主に、次のような場面で使用します。
太陽光発電の導入前後で、年間の電気料金負担を比較する
電気料金削減効果を「円/kWh」で分かりやすく説明する
基本料金を含む場合と含まない場合の違いを確認する
自家消費による買電量削減やデマンド削減の効果を説明する
📒 最初に確認したいポイント
導入後の単価は、電力会社から購入した電力だけを対象とする「買電単価」ではありません。
導入前後とも、分母には施設全体の「年間電力消費量(設備負荷)」を使用します。
試算に使用した基本料金単価、従量料金単価、燃料調整費単価、再エネ賦課金単価などは、出力レポートの「単価」シートで確認できます。
任意の単価や、顧客固有の契約単価を反映したい場合は、エネがえるBizの「カスタム料金プラン」を使用します。
📒 試算に使用した電力単価はどこで確認できますか?
試算結果に使用された電気料金の前提は、出力したExcelレポートの単価 (現行)シートで確認できます。
「単価」シートでは、試算に使用した料金プランに応じて、主に以下の情報を確認できます。
基本料金単価
電力量料金単価
時間帯別・季節別の従量料金単価
燃料調整費単価
再エネ賦課金単価
その他、料金計算に使用する単価情報
エネがえるに登録されている電気料金プランの単価を確認したい場合は、エネがえるの「料金照会」機能も利用できます。
📒 関連FAQ
顧客固有の単価や任意の単価で試算できますか?
はい。エネがえるBizの「カスタム料金プラン」を使用すると、任意の電力単価を登録して試算に反映できます。
例えば、次のような場合に使用します。
電力会社との個別契約や特別値引きがある
新電力と独自の料金単価で契約している
エネがえるに未登録の料金プランを使用したい
将来の料金単価を仮定して試算したい
燃料調整費や再エネ賦課金を任意に設定したい
導入前と導入後で異なる契約単価を設定したい
カスタム料金プランでは、基本料金単価、従量料金単価、月別の燃料調整費単価、再エネ賦課金単価などを設定できます。
登録したカスタム料金プランを診断時に選択すると、その単価を使用して電気料金と導入効果が計算されます。
関連FAQ
📒 「初年度電気料金単価比較」とは何ですか?
エネがえるBizの「投資回収期間」シートには、参考情報として次の2種類の単価を表示しています。
5-1. 基本料金を含める場合
5-2. 基本料金を含めない場合
いずれも、初年度の年間電気料金を年間電力消費量で割り、設備で消費する電力量1kWh当たりの電気料金を算出しています。
5-1. 基本料金を含める場合
計算式
電気料金単価 = 電気料金合計 (基本料金+従量料金+燃料調整費+再エネ賦課金) ÷ 年間電力消費量(設備負荷)
導入前と導入後について、次の料金を合計して計算します。
料金項目 | 導入前 | 導入後 |
基本料金 | 含む | 含む |
従量料金 | 含む | 含む |
燃料調整費 | 含む | 含む |
再エネ賦課金 | 含む | 含む |
基本料金を含めた、施設全体の電気料金負担を確認するための参考値です。
太陽光発電の導入によって買電量や最大需要電力が減少すると、従量料金、燃料調整費、再エネ賦課金、基本料金などが変化し、導入後の単価に反映されます。
施設全体の電気料金削減効果を確認したい場合は、通常はこちらをご確認ください。
5-2. 基本料金を含めない場合
計算式
電気料金単価 = 電気料金合計 (従量料金+燃料調整費+再エネ賦課金) ÷ 年間電力消費量(設備負荷)
導入前と導入後について、次の料金を合計して計算します。
料金項目 | 導入前 | 導入後 |
基本料金 | 含まない | 含まない |
従量料金 | 含む | 含む |
燃料調整費 | 含む | 含む |
再エネ賦課金 | 含む | 含む |
基本料金の影響を除き、使用電力量に応じて変動する料金部分を確認するための参考値です。
📒「年間電力消費量(設備負荷)」とは何ですか?
年間電力消費量(設備負荷)とは、対象施設で1年間に消費される電力量です。
太陽光発電導入後は、施設で消費する電力の一部を太陽光発電でまかなうため、電力会社から購入する電力量が減少します。
ただし、この単価比較では、導入前と導入後のどちらも、分母に年間電力消費量(設備負荷)を使用します。
年間電力消費量 = 電力会社からの購入電力量 + 太陽光発電の自家消費量
そのため、導入後の単価は、電力会社から購入した電力量だけを分母とする「平均買電単価」ではありません。
太陽光発電による自家消費分を含む施設全体の年間電力消費量に対して、電力会社へ支払う電気料金がどの程度になるかを示す参考値です。
📒導入後の単価が下がるのはなぜですか?
太陽光発電を導入すると、発電した電力を施設内で使用できるため、電力会社から購入する電力量が減少します。
その結果、主に次の料金が削減されます。
従量料金
燃料調整費
再エネ賦課金
基本料金(最大需要電力が低下する場合)
施設全体の年間電力消費量が同じ場合でも、電力会社へ支払う年間電気料金が減少するため、導入後の電気料金単価は低くなります。
📒計算例
以下の条件で計算します。
年間電気料金合計(税込):11,000,000円 年間電力消費量:500,000kWh
レポートの金額は消費税抜で表示するため、税込金額を1.1で割ってから単価を計算します。
11,000,000円 ÷ 1.1 ÷ 500,000kWh = 20.00円/kWh
この場合、表示される電気料金単価は20.00円/kWhです。
📒燃料調整費がマイナスの場合はどうなりますか?
燃料調整費がマイナスの場合は、電気料金を減額する項目として計算されます。
電気料金合計 = 基本料金 + 従量料金 + マイナスの燃料調整費 + 再エネ賦課金
例えば、燃料調整費がマイナス100万円の場合は、他の料金の合計から100万円を差し引いて計算します。
📒基本料金を含む場合と含まない場合は、どちらを確認すればよいですか?
確認したい内容 | 参照する項目 |
施設全体の電気料金負担 | 5-1. 基本料金を含める場合 |
基本料金を除く変動料金部分 | 5-2. 基本料金を含めない場合 |
自家消費型太陽光発電の導入による電気料金全体の削減効果を説明する場合は、通常「5-1. 基本料金を含める場合」を確認します。
📒ご確認時の注意点
この項目は、自家消費型太陽光発電の導入前後における電気料金負担を比較するための参考値です。
次の単価や費用を表すものではありません。
電力会社の料金メニューに設定された契約単価
電力会社から購入した電力だけを対象とする平均買電単価
太陽光発電設備の発電原価
太陽光発電設備の導入費用や維持管理費を含む総コスト
電力会社から提示された見積書や請求書そのもの
試算に使用した電力単価の詳細は、レポートの「単価」シートをご確認ください。
顧客固有の契約単価、値引き後の単価、新電力の単価などを使用する場合は、「カスタム料金プラン」に登録したうえで再試算してください。
設備全体の経済性については、同じレポート内の設備投資額、年間メリット、累積収支、投資回収期間などと併せてご確認ください。

