製品と表示項目によって異なります。同じ「発電量」という名前でも、DC側かAC側か、変換損失やPCS制限をどこまで含むかをそろえて比較してください。
DCとACは何が違いますか?
太陽光パネルが発電するのは直流(DC)です。住宅や施設で使う交流(AC)へ変える機器がパワーコンディショナ(PCS)です。変換時の損失があるため、同じ電気の流れでも、変換前後の電力量は通常一致しません。
家庭用ASPの表示
年間予測発電量の入力は原則としてパワコン前のDC側です。レポートの発電量もDC基準ですが、入力した元のDC発電量・途中の計算値・出力された各項目を、すべて同一の値だと扱わないでください。
直接自家消費・売電は、それぞれの経路で変換損失を差し引いた後の値です。一方、蓄電池への充電量は充電経路の変換損失を差し引く前の値です。特にハイブリッド型の充電を、一律に「ACへ変換した後」とは説明できません。
そのため、発電・自家消費・売電・充電欄をそのまま足し引きした差分を、すべて同じ種類のロスと断定しないでください。発電量と内訳が一致しない理由をご覧ください。
産業用Bizの表示
Bizの発電量は、PCSの変換・出力制限を反映したAC側の値として確認します。ASPのDC基準の表示と直接比較せず、同じ評価位置と条件にそろえてください。充電・余剰・過積載関連の各出力項目は、項目ごとの定義も確認します。
「過積載」は容量の比、「過積載ロス」は電力量です
過積載率=太陽光パネル容量(kW)÷PCS定格出力(kW)です。パネル容量が大きいことだけで、年中同じ割合の電気が捨てられるわけではありません。日射・方位・傾斜・温度などで決まる各時間の出力がPCS容量を超えたときに、制限が生じます。
ASPの発電前処理では、時間別の発電へ変換効率を反映してからPCS容量による制限を行い、その後に月別・時間帯別へ平均化します。平均化された表示値だけをPCS容量と比べて、「制限は全くない」と断定しないでください。
他の試算やメーカー資料と比較する手順
①DCかACかを確認する。②変換損失・PCS制限の反映位置を確認する。③地点・期間・容量・方位・傾斜・係数をそろえる。④自家消費率などの比率は分母を確認する。この順に条件をそろえます。
AC実績をDC入力欄へそのまま入れると、損失を二重に反映する場合があります。単機能型とハイブリッド型では調整方法が異なるため、年間発電量の入力方法と変換効率の計算方法を確認してください。
自家消費率・自給率の定義は比率の算出方法をご覧ください。
