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蓄電池を使って自家消費率を向上させるには? (Biz)

エネがえるBizで、蓄電池の放電時間などを調整して自家消費率(発電量のうち自家消費した割合)と自給率(使用量のうち買わずに済んだ割合)を上げる方法。2つの指標の違いもあわせて説明します。

対応者:樋口 悟

エネがえるBizの蓄電池シミュレーションでは、ピークシフトを目的とする場合を想定して、買電量を "目標ピーク値(デマンド)" に抑えるように放電を行うシミュレーションをしています。
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(例)目標ピーク値を 80kW に設定した場合
次のように買電量の超過部分を蓄電池の放電で補い、放電した分だけ再度充電を行い、満充電にして待機する、といったシミュレーションになります。

(初期設定値は、放電開始と終了が同じ値、"翌日の余剰太陽光を前提に・・・" がOFFになっています。=ピークシフト以外の充放電なし)

逆に言うと、買電量が目標ピーク値を超えなければ放電は行われず、蓄電池の容量を十分に活用しきれていないとも言えます。

📒 自家消費率と自給率の違い(エネがえるBizの画面・レポートの表記)

エネがえるBizでは、次の3つの指標を表示しています。名前が似ていますが、何を分母にするかが違います。

  • 自家消費率(発電電力量基準)= 自家消費電力量 ÷ 太陽光発電量 × 100。発電した電気のうち、売らずに施設で使った割合です。

  • 太陽光発電余剰率= 売電量(余剰電力量)÷ 太陽光発電量 × 100。自家消費率 = 100 − 余剰率 の関係です。パネル容量が施設に対して大きすぎないかを確かめる目安に使います。

  • 自給率(消費電力量基準)=(全体の使用量 − 買電量)÷ 全体の使用量 × 100。使った電気のうち、電力会社から買わずに済んだ割合です。

エネがえるBizの太陽光発電量は、パワーコンディショナで交流に変えた後(AC)の値です。

例:サンプルの30分値データに太陽光100kW(パワコン80kW)を設定すると、自家消費率(発電電力量基準)68.8%、太陽光発電余剰率31.2%、自給率(消費電力量基準)33.5%となります。需要家と話すときは、どちらの指標かを必ず添えてください。

▼自家消費率・自給率を上げたい場合

①"翌日の余剰太陽光を前提に系統充電を減らす" をONにして、シミュレーションすると、太陽光の余剰を充電に回すので、自家消費率が上がります。

②さらに、無効となっている放電時間(開始と終了が0以外の同じ値の場合、無効)を有効に設定すると、その時間帯は目標ピーク値に関わらず放電するシミュレーションになります。

蓄電池からの放電量が増え、余剰太陽光からの充電量が増えれば、自家消費率と自給率は上がります。

ただし、時間帯の設定によっては目標ピーク値を満たせなくなる可能性がありますので、ご注意ください。

また、同時に系統からの充電量が増えると、逆に自給率が下がる場合もあります。系統から充電した電気を放電すると、変換損失の分だけ買電量が少し増えるためです。

日中の使用量の差が少なく(ピークシフトが重要ではない)、太陽光の余剰を有効に使いたい場合は、放電時間を調整してください。

放電時間帯を広くとり、蓄電池の放電量が増えると、太陽光の余剰からの充電量が増えて自家消費率を上げることができます(次図)。

また、系統からの充電で実効容量が満充電になっていると、余剰太陽光を蓄電する余地がなくなるので、この例では系統からの充電を行っていません(充電開始・終了を0以外の同じ値に設定)。(あるいは前述の "翌日の余剰太陽光を前提に系統充電を減らすオプション" を使用してもかまいません。)

なお、ピークシフトが目的ではないので、目標ピーク値は高い値に変更しています(その他の設定も適宜変更しています)。

目的にあわせてシミュレーション結果を見ながら(かつリスクを考慮しながら)設定を調整してください。

住宅用(エネがえるASP)の自給率・自家消費率の考え方は、エネがえるの自給率の算出方法は?をご覧ください。

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