エネがえるが公開した試算記事「産業用の自家消費型太陽光・蓄電池は元が取れない?業種別×規模別に実試算【2026年11月最新単価】」の要点を、販売施工店・EPCの皆さまがお客様へご説明する際の参考としてまとめました。数値は合成した業種別テンプレートによる傾向で、個別の施設の結果を保証するものではありません。
3つの答え
太陽光は、ほとんどの施設で元が取れる見込みです。216ケースすべてが15年以内に回収し、回収年数の中央値は6.6年でした(保守費・交換費を除く。含めると中央値7.5年、215ケースが15年以内)。
蓄電池は、補助なしでは「太陽光が余る施設」に限られます。高圧162ケースのうち、15年以内に回収できたのは22ケース(物流倉庫・学校・日中稼働の工場)でした。低圧では20年たっても回収できませんでした。
補助で結論が変わります。東京都の助成(大企業等)を当てはめると、関東の高圧54ケースすべてで蓄電池の上乗せ分が15年以内に回収できました(都内に設置する施設のみが対象。学校法人・医療法人・社会福祉法人等は中小企業等の助成率)。
押さえたい数字
項目 | 試算結果 |
太陽光の回収年数 | 5.2〜12.4年(中央値6.6年)、20年IRR中央値14.5% |
太陽光が15年で回収できる設置費用の上限 | 中央値 約41万円/kW(想定は15〜22万円/kW) |
蓄電池が15年で回収できる価格(高圧) | 中央値 約7.4万円/kWh(想定14万円/kWh) |
年間最大需要の削減 | 太陽光のみ2.6%、蓄電池あり8.8%(いずれも中央値。1時間単位の計算のため、蓄電池の効果を高めに見ている可能性あり) |
何もしない場合との20年の差(高圧500kW) | 約3,500万〜2.9億円(業種による) |
Scope2の削減割合(高圧500kW) | 約4〜43%(物流倉庫が最大、ホテルが最小) |
前提:関東・関西・九州、低圧50kW/高圧500kW/高圧1,500kW、電気代上昇率1〜3%、逆潮流なし、税抜。関西の低圧は対象外です。関東の高圧は燃料費調整(2026年11月分)を含み、時間帯別の市場価格調整は含めていません。
トーク例(断定を避けた言い方)
「公開されている216ケースの試算では、太陽光は多くの業種で6〜7年前後で回収する傾向です。御社の30分デマンドデータで同じ計算をしてみましょう。」
「蓄電池は、休日などに太陽光が余る施設ほど効果が出やすいという結果でした。まず太陽光の余りがどれくらい出るかを確認させてください。」
「電気代の上昇率や制御の精度で蓄電池の結果は大きく変わります。前提条件を一覧でお出ししますので、他社の試算とも同じ条件で比べてください。」
「初期費用を抑えたい場合は、オンサイトPPAでも何もしない場合より得になる試算でした。自己所有との差も並べてお見せします。」
エネがえるBizで同じ比較をするポイント
お客様の30分デマンドデータ(1年分)を取り込み、年間の最大需要がいつ出ているかを確認します。データがない場合は業種別のロードカーブを使い、その旨をお客様に伝えます。
太陽光のみ/太陽光+蓄電池の2パターンを作り、蓄電池の上乗せ分で回収できるかを確認します。
PPAを検討しているお客様には、自己所有との比較も並べて示します。
電気料金の単価・上昇率・保守費などの前提条件を提案書に明記します。
ご注意
記事の数値は合成テンプレートによる傾向で、個別施設の結果ではありません。「必ず元が取れる」とはお伝えにならないでください。
契約電力500kW未満の高圧では、契約電力は過去12か月の最大需要で決まります。基本料金を下げるには12か月続けてピークを抑える必要があり、1回でもピークが跳ねると以後12か月の基本料金に影響します。500kW以上は電力会社との協議で決まるため、契約電力の見直し協議が必要です。
太陽光の設置費用・蓄電池価格・PPA単価・保守費は仮定値です。実際の見積もりでご確認ください。
補助制度は公募ごとに条件が変わります。申請前に最新の公募要領をご確認ください。
屋根の耐荷重や受変電設備の改修が必要な場合は、その費用を加えて判断してください。
お問い合わせ
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