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カスタムプラン機能での基本料金タイプの意味・使い分けは?

以下を参照して診断パターンに応じて使い分けてください。

樋口 悟 avatar
対応者:樋口 悟
今日アップデートされました

基本料金タイプ完全マニュアル

(意味/数式イメージ/適用シーン/NG例つき)


まず結論(超重要)

契約区分

原則選ぶべき基本料金タイプ

家庭(低圧電灯)

固定方式/契約容量方式

低圧事業(低圧電力)

契約容量方式

高圧・特別高圧

ピーク電力容量方式(最大デマンド)

👉
高圧・特高で「ピーク電力容量方式」を選ばないのは、原則NG
(太陽光・蓄電池・DRの価値が正しく出ません)


基本料金タイプ①

固定方式(単価1)

意味

  • 月額固定の基本料金

  • 契約容量やデマンドに連動しない

数式イメージ

基本料金 = 単価1(円/月)

主な適用シーン

  • 家庭用(低圧電灯)

  • 新電力のシンプルプラン

  • 比較・概算を最速で出したい場合

メリット

  • 最も分かりやすい

  • 入力が簡単

  • 説明コストが低い

注意点(NG例)

  • 高圧・特高では原則使わない
    ピークカット効果が一切評価されない


基本料金タイプ②

契約容量方式(契約容量 × 単価1)

意味

  • 契約容量(A/kVA/kW)に比例する基本料金

  • 「契約した大きさ」に対して毎月払う

数式イメージ

基本料金 = 契約容量 × 単価1

主な適用シーン

  • 低圧事業者(低圧電力)

  • 一部の簡易高圧プラン

  • 契約容量が固定で運用されるケース

メリット

  • 実態と大きくズレにくい

  • 家庭用より一段精密

注意点

  • 実際の請求が「最大デマンド」の場合は不適合
    → 高圧・特高では次の方式が原則


⭐ 基本料金タイプ③(最重要)

ピーク電力容量方式(ピーク電力量 × 単価1)

意味

  • 月内の**最大需要電力(最大デマンド)**で基本料金が決まる

  • 高圧・特別高圧の実務標準

数式イメージ

基本料金 = 月内最大デマンド(kW) × 単価1

※ 実務では
「当月+過去11か月の最大値」などのルールがあるが、
概算・比較用途では“当月ピーク”で十分に合理的

主な適用シーン

  • 高圧

  • 特別高圧

  • 工場・物流・商業施設

  • 太陽光・蓄電池・DR提案

これを選ぶ最大の理由

  • ピークカット=コスト削減が金額で出る

  • 蓄電池・制御の価値を正しく評価できる

  • 電力会社・相対契約の現実と一致

NG例

  • 高圧なのに「契約容量方式」を選ぶ
    ピーク削減の効果が過小評価される


基本料金タイプ④

電力単価2 + 単価1 ×(1+ピーク − 容量From)

意味

  • 一定容量までは定額

  • それを超えたピーク分にペナルティ的単価

数式イメージ

基本料金 = 単価2 + 単価1 ×(ピーク − 基準容量)

主な適用シーン

  • 特殊な相対契約

  • ピーク超過ペナルティを簡易再現したい場合

注意

  • 通常案件では 使わない

  • 上級者向け


基本料金タイプ⑤

単価1 × 契約容量 + 単価2

意味

  • 固定費+容量比例のハイブリッド

適用シーン

  • 特約付き相対契約

  • 「最低料金+容量比例」がある場合

注意

  • 契約書・見積条件が明確なときのみ使用


基本料金タイプ⑥

単価2 + 単価1 ×(1+契約容量 − 容量From)

意味

  • 契約容量に応じて段階的に増える基本料金

適用シーン

  • 非常にレア

  • 段階制基本料金が明示されている場合のみ


迷ったときの即決フローチャート(Intercom向け)

  1. 高圧 or 特別高圧?
     → YES → ピーク電力容量方式

  2. 低圧事業(kVA契約)?
     → YES → 契約容量方式

  3. 家庭用?
     → YES → 固定方式(まずは)

👉
8割の案件はこれで正解


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